今日は、以前書いたGRAND PRIX ILLUSTRATEDの「レーシング・テクノロジー・ウォッチング」から。
この雑誌は1987年のものですが、冷却システムの話が載っていました。
基本的には水冷エンジンの水を冷やすラジエターの話が中心です。
「かめレーサー」の愛車YZF-R1のラジエターはU型になっています。
最近のビッグバイクはどのメーカーもこのU型のラジエターが付いています。
昔のっていたRZ250は平らな四角形でした。
今でも車は、平らなラジエターがほとんどです。
エンジンは冷やす事でパワーが出ます。
通常は爆発で生じた熱エネルギーの30%位が駆動に使われています。
どんどん、圧縮率を高めて行けばパワーは出るのですが、冷却が出来ないとシリンダー内が高温になりすぎ、異常燃焼が起きてしまい、最悪の場合はエンジンが壊れてしまいます。
水冷エンジンの適切な水温は75度以内だそうです。
この温度を保つ為に、ラジエターをなるべく大きくして水温を冷やそうとしている訳です。
以前、ここでも書きましたが、YZF-R1の発熱はかなりのものです。
昔乗っていたTZR250はそれほど、暑さを感じなかったのですが、それだけ熱を逃がす技術が上がっているのでしょう。
GRAND PRIX ILLUSTRATEDに乗っているワークスマシンのラジエターはまだ平らです。
NSR500でも、平らなラジエターを2つ使った、V型です。
なるべく、ラジエターの面積を増やしたいが、空気抵抗の事を考えると正面面積は小さくしたい。
この発送でU型のラジエターが出来てきたそうです。
このU型のラジエターは、加工が難しく当時のワークスマシンにも使用されていませんでした。
それが、現在は量販車にも使用されている!
技術の進歩は凄いですね!
最近、サーキットに行けないので、本ばっかり読んでいる「かめレーサー」でした。