久しぶりに長い整備です。
クランクの焼き付きという最大のトラブルですから仕方無いですが・・・
さて気を取り直して左側のCDIマグネットの取り外しから始めます。
特殊工具を準備しておきました。
上に写っているのがマグネットのローターを押さえる工具。下がローターを外す為の工具です。
早速、CDIマグネットの取り外しです。
特殊工具で抑えた状態でインパクトレンチ一発で、中心のナットが外れました。
工具もそろえていたので簡単に外せました。このローターを外す為の特殊工具を使うときは、インパクトレンチを使わないと難しいかもしえれません。かなり強力な力で回さないと、この写真のローターを外す事が出来ませんでした。素手では難しいかな。
今度はこのコイルを外します。ボルト3本で止まっています。インパクトレンチを使って、簡単に外して行きます。
簡単にボルトは外れて、コイルは外れたのですが、配線がなかなか外れません。それぞれピックアップコイル(ケースについているマグネット)に繋がっている配線がうまく外れません。
それぞれのマグネットを外して、コイルと一緒に配線も外す事が出来ました。
サービスマニュアルを見ると、ここでリードバルブの取り外しです。
クランクケースを留めているボルトが、リードバルブやピストンを外さないと見えません。
今回、ピストンは取り外していなかったので、ついでに外します。
続いてピストンを取り外します。
フレームにエンジンを載せた状態の時は、クランキングが全くしなかったのでピストンが外せませんでしたが、ここまでで何度かインパクトレンチの勢いで多少クランキングをする様になったので、ここでピストンを外します。
左側のピストンは特にひどく焼けて溶けています。
よく見ると、ピストンの下のクランクケースの内側にも金属が溶けたようなカスが着いています。
えらい事になってるな~!
ピストンを外すと、クランクケースを止めているボルトを外す事が出来ます。
このボルトはサービスマニュアルで外す順番が決められています。使われているボルトは2種類15本。外した順番に左から並べて見ました。
ボルトを外してからクランクケースを軽くプラスチックハンマーで叩くと、クランクケースを割る事が出来ました。
クランクに大きな傷がついていました。
左側のクランクの下部がクランクケースに焼付いていました。
クランクだけではなく、クランクケースも交換しなければならない様です・・・
やってしまいました。エンジン全損状態!!!!!
クランクケースもこんな感じです。
前後逆になっていますが、写真の右側が、左側のクランクです。本来はピカピカのはずのクランクケースが傷だらけで焼けて黒くなっています。
ギア関係は無事でしたが、シリンダー、ピストン、クランク、クランクケースは交換した方が良い様です。
ヤフオクで落とすか!
オイル切れの影響は大きいですね~。
本当にオイルポンプやオイルチェックには気を付けましょう!
完全にバラバラになったエンジン、しかも傷だらけのエンジンを見て呆然と立ち尽くした「かめレーサー」でした。