最近、天気が悪くサーキットに行けない日々が続いています。
本当にすっきりした晴れが少ないですね。

暇なので、昔のバイク雑誌をむさぼり読んでいます。

今読んでいるのは、GRAN PRIX ILLUSTRATED。
80年代に出ていたレース専門誌で、当時でも結構マニアックな内容を扱っていました。

その中で「レーシング・テクノロジー・ウォッチング 」というコーナーがあり、ワークスマシンの様々な技術を扱っていたコーナーでした。

1986年9月号では、「ボルト」の特集をしていました。
う~ん、マニアック。

さて、ボトルの話ですが、ワークスマシンで使用するボトルはとにかく精度が高く、材質も特殊で軽い、という印象です。
記事の中ではボルトの精度、強度の範囲を設定する事が最も難しいとありました。

極端な話ワークスマシンで使用するボルトは、1レースもてば良い訳ですが、毎回全てのボルトを取り替えるのは、整備面、コスト面でも無駄です。
チタン製のボルトは一本5千円以上するものだそうです。

さすがに、そんな高価なボルトを1レース毎に全て取り替えていたらお金が持ちません。

整備性を上げる為には、セッティング等で一緒に外すボルトを全て同じサイズにする等の工夫もなされているそうです。
量産品では、機械で組み付ける為、多少サイズや形状が異なってもコストを重視した設計となるそうです。

強度や精度も適切な範囲が指定されていなければ、やたらコストが掛かるばかりでなく、結局そのボルトに要求される性能が把握出来ていない事になる訳です。
ボルトに要求される性能が把握出来ていないという事は、ボルトが使われている各部分の性能要求も把握出来ていないという事で・・・、まぁ、ワークスマシンでは有り得ない話ですね。

昔、読んだ雑誌ですが、今読み直してみると改めてワークスチームの厳しさや地道な活動を知る事ができてとても面白い記事でした。

GRAN PRIX ILLUSTRATEDのバックナンバーはほとんど所持しているので、空いた時間を使ってじっくり読み返してみたいと思っています。

かめレーサー wrote